お騒がせなロシアの人


 

覚えていますか当時お騒がせしていたロシアのデュオ「t.A.Tu(タトゥー)」

2003年ミュージックステーションに出演予定だったが出番直前に突然姿を消し、「わがまま」で話題になった二人

10年後、二人はあのドタキャン騒動の真相を明かしています・・・

 

 

1990年、リェーナ・カーチナさんとユーリャ・ボルコワさんの当時10代のデュオが結成されました、レズビアン・反抗的というキャラで歌唱力もありファーストアルバムは日本でもヒットし一躍人気者に!

この二人の仕掛け人はプロデューサーのイワン・シャポワロフ氏、元は小児精神科のドクターで音楽業界とは無縁の人

 

(奥に見えるのがシャポワロフ氏、手前のカーチナさん面倒くさそうな態度)

 

時代の背景は崩壊したソ連で経済が解放され、一攫千金を狙いシャポワロフ氏もショービジネスに乗り出します、この時レズビアンで反抗的なキャラ設定の「タトゥー」が誕生しました

イギリスでのドタキャン、そして「34年間、同一司会者で生放送」で最長のギネス認定も受けた「ミュージックステーション」でタモリさんが一番印象的だったと言っていたドタキャンが起ります

二人が出番待ちで控え室にいるとプロデューサーのシャポワロフから「番組には出演するな、今すぐそこを出ろ!」と電話があり、若い二人はおかしいと思いながらも訳が分からず楽屋から出てホテルへ向かいます

そう、このドタキャン騒動は全てプロデューサーが仕組んだものです、今で言う炎上商法ですね、自由で反抗的なキャラを演出するためでした、しかし礼儀を重んじる日本では受け入れられなく、その後のライブのチケットも売れ残り完全に日本のマーケットでは裏目に出ました

 

「ごめんなさい」という曲を発表するも効果はありませんでした

その後このプロデューサーとの契約を切り、関係も悪化していた二人はタトゥーを一時停止しソロで活動していきます

 

リェーナ・カーチナ


解散後ロスに渡り精力的にミュージシャンとして活動しています、もともとアニメ「セーラームーン」が好きで日本好きな彼女は、当時は若くプロデューサーで独裁者でもあるイワンの言う事を素直に聞くことしかできずとても反省していると語っています

東日本大震災の時も被災した子供たちのためにチャリティーソングも作り寄付をしました

タトゥー時代とは全く違う音楽性、本当にやりたかったのはこの感じだったのでしょう

 

 

 

 

ユーリャ・ボルコワ


タトゥー解散時には妊娠しており、子育てしながらロシアに残りソロ活動を続けています、ユーリャも日本への思いは深くもう一度日本公演が叶うならタトゥーとして来日したいと語り、その時はタモリさんに謝りたいとも話しています

ユーリャはソロになり波乱万丈人生を送ります、甲状腺がんの治療で声帯に傷がつき一時は声が出ない状態に、がんを克服したユーリャはその後議員選挙へ出馬を表明しますが夢は叶わず・・・

タトゥー路線を引き継いだユーリャ、二人の男性の間にそれぞれ子供を授り、一人は既婚者でスキャンダルになったり、タトゥーの活動でも遅刻やドタキャンがありリェーナとの仲も悪化したようです、顔のお直しも気になります・・・

 

2013年のソチオリンピックでは久し振りに二人で歌う姿を見せました、ロシアでの人気は衰えず会場は大盛り上がりでこれを機に再結成と噂されましたが、再びツアーはキャンセルされました、二人の仲も根深いものがあるようです

 

このタトゥーのヒット曲も背景が分かってから聴くと考え深いですね・・・