天才(奇才?)プロデューサーと【Boney M】


フゥウウフゥ〜ウゥフゥ〜ウゥ♪

ホンダフィットのCM

 

娘のスマホから流れるラスプーチン

TikTokで若い人に使われてるらしい…

 

【Boney M】

 

最近メディアで80`sの楽曲は良く耳にしますが、ボニーMは「あぁ!いたな〜!」って感じです

 

70年台のディスコブーム時に「怪僧ラスプーチン」が流行ってました、でもこの人たちよく分からない、この商業ベースに乗ったB級感、キレキレで踊る黒人、謎ですよね…

 

面白そうなので調べてみました

 

ボニーMはドイツ発企画物のディスコバンド

1974年西ドイツの音楽プロデューサー「フランク・ファリアン」がディスコでのヒットを狙ってスタジオミュージシャンなどを集めバンドを組み「Baby, Do You Wanna Bump?」を発表、ボニーMの誕生です!

 

 

当時西ドイツでは白人が黒人音楽を演奏する事自体受け入れられなく、R&B志向の強いフランクは実態のないプロジェクトを立ち上げます

 

もともとドイツ歌謡歌手のフランクがボーカルを務めていましたが、シングルが売れれば当然プロモーション活動が必要になり、商売上手なフランクはR&B要素の強い楽曲に合うビジュアルをタレントエージェントに相談し男女3人の黒人をスカウトします

 

モンセラット出身の女性歌手「メイジー・ウィリアムス」とその親友でジャマイカ出身の「シーラ・ボニック」そして男性ダンサーのマイク、この3人がボニーMの初代メンバーになります

 

その後、カナダ人女性歌手「クラウディア・バリー」西インド諸島アルバ出身の男性ダンサー「ボビー・ファレル」が加わり、シーラとマイクが脱退します

しかし、口パクだけのパフォーマンスを求められクラウディアは去っていきます、代わりにジャマイカ出身の「マーシア・バレット」が加入

 

ボニーMが軌道に乗り始めると本格的なプロモーションが必要になり、ジャマイカ出身ロンドン育ちの実力派シンガーの「リズ・ミッチェル」をスカウト

 

そして、リズ・ミッチェル、マーシア・バレット、メイジー・ウィリアムス、ボビー・ファレル、の4人が揃い皆さんが知っているボニーMが完成します

実際のレコーディングではリズとマーシアだけが歌いボビーの声はフランクが担当していました

 

その後の活躍は皆さん知っての通り「Rasputin」「Daddy Cool」「Rivers Of Babylon」「Ma Baker」など西ドイツはもちろんイギリス・スイス・オーストリア他、ヨーロッパを中心にヒット曲を次々と送り出します、アメリカではあまりヒットしなく、これもボニーMのB級感の要因の一つでしょう

 

しかしボニーMを改めて聴くと完成度の高さに驚きます、こんなに過小評価されている原因は・西ドイツ出身・奇抜で派手な衣装・音楽大国アメリカでは成功しなかった

 

そしてプロデューサーの「フランク・ファリアン」はあの悪評高い「ミリ・ヴァニリ」のプロデューサーでもあります

 

そう、口パクが問題になりグラミー賞を辞退したあの「ミリ・ヴァニリ」です

 

こんな要素からキワモノでB級なイメージがついているのではないでしょうか?

 

ミュージシャンとして口パクは悪なのでしょうが、フランクは白人だけど大好きなブラックミュージックで成功したく、作詞・作曲・ビジュアルをトータルプロデュースし商業的に成果を出す、プロデューサーとして天才と言えます、改めて「フランク・ファリアン」の作品を聞いてみてください

 

なんか癖になるグルーブ感、頭の中でヘビーローテーションしますよ(笑)

 

ホンダフィット

 

怪僧ラスプーチン!

 

Sunny

 

Daddy Cool は2006年にロンドンでミュージカルとして上演されました

 

【Rivers of babylon】1978年イギリスを含む前ヨーロッパで1位に輝く